評論誌『試作派』(2024年12月)にて、「虚飾を伴う画像の経験」という文章を書きました。同誌の冊子版に関しては、次回の文学フリマで頒布される予定のようです。
本記事の下部にPDFのダウンロードリンクがあります。
テレビアニメやビデオゲームの一部分を担うデジタル画像において、特有のしかたで生じるノイズや、異なる見えを許容する表象について、往年の画像の描写理論で蓄積されてきた議論を引きながら個々の事例を検討しています。後半では、そうした画像の逸脱的な作用と、虚構(フィクション)の水準との関係を示唆的に提示しています。
拙論がまとまりのある評論としての着地点を見失っていたころ、同誌主宰の葉入くらむさんから貴重な助言を頂き、後半部分を書き直すことで完成の形にすることができました。この場で氏に深く感謝します。
“特集なし”の評論誌でなぜこのトピックを取り上げるに至ったか、各章の簡素な説明と解説、文学フリマや同人誌に対する自分の考え(たぶんこれは書かないかもしれない)など、いくつか追記すると思います。
(2025年2月追記:しなさそう...)
また、すぱんくtheはにー氏主宰の合同評論誌『未完了域 第1号』に、「フリーホラーゲームの制度を解明する:方法の手立てを模索する段階から」という未完の論考を寄稿させていただきました。こちらはAmazon Kindle、およびBOOTHで電子版が販売されています。気になったかたはぜひお手に取ってみてください。
BOOTH
Kindle(リンク先note)
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「虚飾を伴う画像の経験」
https://drive.google.com/file/d/197z5yqn8RanOF7X9kHCe5SiHppjQUWx7/view?usp=sharing