文学フリマ東京39で寄稿した文章

 評論誌『試作派』(2024年12月)にて、「虚飾を伴う画像の経験」という文章を書きました。同誌の冊子版に関しては、次回の文学フリマで頒布される予定のようです。
 本記事の下部にPDFのダウンロードリンクがあります。

試作派 - 試作派 | ジンフォ

 テレビアニメやビデオゲームの一部分を担うデジタル画像において、特有のしかたで生じるノイズや、異なる見えを許容する表象について、往年の画像の描写理論で蓄積されてきた議論を引きながら個々の事例を検討しています。後半では、そうした画像の逸脱的な作用と、虚構(フィクション)の水準との関係を示唆的に提示しています。

 拙論がまとまりのある評論としての着地点を見失っていたころ、同誌主宰の葉入くらむさんから貴重な助言を頂き、後半部分を書き直すことで完成の形にすることができました。この場で氏に深く感謝します。

 “特集なし”の評論誌でなぜこのトピックを取り上げるに至ったか、各章の簡素な説明と解説、文学フリマや同人誌に対する自分の考え(たぶんこれは書かないかもしれない)など、いくつか追記すると思います。

(2025年2月追記:しなさそう...)

また、すぱんくtheはにー氏主宰の合同評論誌『未完了域 第1号』に、「フリーホラーゲームの制度を解明する:方法の手立てを模索する段階から」という未完の論考を寄稿させていただきました。こちらはAmazon Kindle、およびBOOTHで電子版が販売されています。気になったかたはぜひお手に取ってみてください。

BOOTH

spank888.booth.pm

Kindle(リンク先note)

note.com

PDF
「虚飾を伴う画像の経験」

https://drive.google.com/file/d/197z5yqn8RanOF7X9kHCe5SiHppjQUWx7/view?usp=sharing

不芳な近況

 芳しくない状態が続いている…。さて、ブログに書くほどでもないですが、近況報告を書きます。あっさりめで行きます。

喉とか

 タイトルに「不芳」と書いたように、主に体調面で好ましくないことが起きている。具体的に言うと喉の不良で、(おそらく)炎症があって、原因は不明。副次的に生じた微熱やのどの強い違和感による集中力低下がつらい。去年の12月から慢性的に続いていて、飲んでいる薬の問題と、交感神経の暴走が直接的な原因だと思っている。胃の問題とにらんで、PPIをもらったけどあまり効かず…。降圧剤かエチゾラムあたりで鎮めるべきなのだろうか。
 ともかく、症状のことばかりを書いても仕方がない。ただ、日常生活にかなり支障が出ているので、どうにかしないとな…と思っている。「バイナリアートとは何か」論文の執筆をしていた時期(12月)に無理をしすぎたせいかな、というのも感じる。

最近

こんな感じで、予定していたことがあまり出来ていない。プレイしたゲームの数もかなり少ない。ともかく、やったこととプレイしたゲームを書く。
 同人誌『試作派』さんに、美学系の論考を寄稿した。画像の描写理論における逸脱事例を、踏み込んで取り上げた。自分の体調のトラブルもあって、かなり迷惑をかけてしまった。自責の念に駆られる。製本エディションは次回の文学フリマで頒布される予定なので、ここではこれ以上詳しい話はしない。別名義で異なる活動はしていたけど、ほかに表立って達成できたプロジェクトはない…。そのせいで焦る気持ちもある。

 ゲームは2月に『グッバイトゥユー』をプレイして、3か月空いて、5月にささいな短いRPGゲームを遊んだ。これくらいで、あとはモバイルゲームを遊んでいた。改めて書くとつらい。余力があれば『グッバイトゥユー』の感想を書くつもりだった。『グッバイトゥユー』は「伝奇ものゲーム」というくくりのなかで、重要な作品のひとつに数えられる。

おわり

 正直、書けることはこのくらい。あとは思い出せない。中身のない近況報告になってしまったけど、折り合いをつけつつ現実をやっていきます。今プレイしているゲームは『たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと』というゲーム。終わるといいけど…。